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指揮者とDTM講師がオススメのストリングス音源7選!【打ち込み】

  • 執筆者の写真: 森谷 貴晴
    森谷 貴晴
  • 11月14日
  • 読了時間: 6分

更新日:11月17日

こんにちは!劇伴やBGM、歌物のストリングスアレンジのDTMレッスンを提供している、Next Lead Music Schoolの森谷です!


本日はストリングス音源の紹介です。今回はDTM講師、作曲家、指揮者の視点でピックアップしました。


沢山の音源が販売されていて、どれを買えば良いのか悩んでいる方も多いと思います。それぞれの特徴を合わせて紹介しますので参考にしてください。


※本記事はプロモーションを含みます。


▼「ストリングス」はあくまで総称

指揮台

まず注目するポイントは、ストリングスは「パート分けされている」音源と「パート分けされていない」音源があります。あくまでストリングスはカテゴライズする際の総称です。


【パート分けされている場合の表記一例】

  • 1st Violin(1st Vin/Violin)

  • 2nd Violin(2nd Vin/Violin)

  • Viola(Va/Vla)

  • Cello(Vc)

  • Contrabass(Cb)

DAWに各パート打ち込んでいきます。この結果「ストリングス」が構築されます。


【パート分けされていない場合の表記】

  • Strings

  • Orchestra…等

パート分けされてない音源またはライブラリの場合、同じMIDIノートで1st ViolinやCelloが同時に鳴っていると考えればイメージしやすいかと思います。



▼ストリングス音源の注目ポイント

独りオーケストラ
Next Lead Music Schoolで制作中の「独りオーケストラ」in 埼玉県

ストリングス音源はどのような違いがあるのかにも注目してみましょう。主なポイントは5つです。


  1. 各楽器における演奏者の人数

  2. ホールやスタジオ等の収録場所

  3. 多種多様な演奏方法

  4. 推奨環境や値段

  5. 個性の強いサウンド


【注目するポイント①:編成や演奏者の人数】

1人で演奏するソロバイオリンなのか、16人で同じ楽譜を弾いてる1st Violinなのかでサウンドの壮大感が異なります。


人数感の違いはありますが、各パート毎それぞれソロ音源の「Solo」、小規模から中規模「Chamber」、大規模の「Symphonic」の3つに分けて良いでしょう。


パート分けされてない「Strings」や「Orchestra」と表記されているライブラリに関しては、大規模のSymphonic系に近いサウンドが多いように感じます。


【注目するポイント②:ホールやスタジオ等の収録場所】

大編成のSymphonicや既に収録したステージやホールのリバーブ(反響音)が常時オンになっている音源もあります。もちろんリバーブをオフにできる音源もありますし、グレードを上げれば事実上リバーブを切る事も可能な音源が販売されています。


可能な限り残響音を調整またはオフにできる音源をチョイスすると、中長期的に考えても使用する場面は多くなるかもしれません。


【注目するポイント③:多種多様な演奏方法】

バイオリンやチェロだけをみても様々な演奏方法があります。楽曲の中でフレーズや演奏内容によって使い分けていると考えて良いでしょう。


軽視しがちですが、この演奏方法が豊富だと導入の決め手になる事があります。


【注目するポイント④:推奨環境や値段】

大編成のストリングス音源だと一定以上のマシンパワーを必要とする傾向にあります。木管や打楽器等のパートを入れてオーケストラにする場合は注意しておきましょう。


合わせて大容量のストレージ量を要する場合があるので、購入の前に確認しておくのをオススメします。同時に人気のストリングス音源は少々高値で販売されている事が多いです。この点、DTMは課金ゲームだなとつくづく思い知らされます。


【注目するポイント⑤:個性の強いサウンド】

ストリングスには少ない傾向に感じますが、ピアノ音源では劇伴音楽に向いているラインナップが存在ます。もちろん好みやクリエイターにもよりますが、個性が強すぎるサウンドの場合は他のトラックとの馴染みにくいように感じます。



オススメのストリングス音源①:Vienna Symphonic Library / Studio Chamber Strings

Studio Chamber Strings

1つ目にオススメするストリングス音源はVienna Symphonic Libraryの「Studio Chamber Strings」です。Viennaのストリングス音源はどれを買っても損をしないと感じるクオリティーです。ラインナップが細かく分かれていますので、自身に合いそうなライブラリをチョイスしましょう!


Next Lead Music Schoolの講師で指揮者でもある青木先生は、ViennaのStrings音源を愛用しています。チェロに関してのみソロ音源を使用しているとの事です。


アップデートされたViennaサウンドを肌で感じましょう!


▼参考動画




オススメのストリングス音源②:Spitfire Audio / Spitfire Chamber Strings

SPITFIRE AUDIO SPITFIRE CHAMBER STRINGS

一時期話題になったストリングス音源、Spitfire Audioの「Spitfire Chamber Strings」


Chamber系のストリングス音源にしては少々高額ですが、“仕事で使える”ストリングス音源だと感じます。最近は多くの作曲家のスタンダードなソフトウェア音源になっています。


中規模のストリングスチームを招き、実際にレコーディングしてるかのようなサウンドです。


▼参考動画




オススメのストリングス音源③:East West / Symphonic Orchestra

EAST WEST SYMPHONIC ORCHESTRA

初心者のファーストオーケストラ音源としてもオススメなのがEast Westの「Symphonic Orchestra」です。オーケストラ音源なので、金木管や打楽器の音源も使用できます。


ストリングスまたはオーケストラ音源は高額になりがちですが、比較的に価格も抑えられていながらも、仕事としても使えるラインナップだと感じます。


私自身も最初に買ったオーケストラ音源はEase WestのSymphonic Orchestraでした!ポップスのストリングスなら6割くらいは対応できると思います。


▼参考動画




オススメのストリングス音源④:Native Instruments / Symphony Essentials String Ensemble(Komplete Standard)

String Ensemble

Native Instrumentsは「Komplete」が有名ですが、今回は「Komplete Standard」に収録されている「String Ensemble」をピックアップしました。


本音源はストリングス音源の開発で定評のあるAudiobroとのコラボレーションによって実現しました。


歌楽曲に限らず劇伴でも使用できる音源だと感じます。私は四声だけに限らず二声のストリングスアレンジをする際にも重宝しています。


高域はEast Westのストリングスよりトゲのあるサウンドです。楽曲によってはこちらの方が合うケースがあるでしょう。


▼参考動画




オススメのストリングス音源⑤:East West / Goliath

EAST WEST GOLIATH

注目度は低いですが、EAST WESTもマルチ音源を取り扱っています。


中でも「Goliath」のストリングスサウンドは使いやすいのでオススメです。楽曲によってはリアルな音源よりシンセ感のあるストリングスサウンドの方がハマる事があります。このような状況には「Goliath」を導入してみましょう。


シンフォニック系ではない、アイドルやポップスのストリングスアレンジで、私人は何度も救わた経験があります。オクターブのユニゾンで使用する事が多かったです。速いテンポの楽曲にも対応できるアタック感心地よいサウンドが収録されたストリングスが魅力です。


▼参考動画




オススメのストリングス音源⑥:Spectrasonics / Omnisphere3

Omnisphere3

ストリングスにはあまりフォーカスされないですが、Spectrasonics Omnisphere3に搭載されているストリングス音源もオススメです。メインのストリングスではなく、他のストリングス音源を補正するレイヤー音源としても活用できます。


Omnisphere3はマルチ音源ですので、ストリングスに限らず他の音源を使用する可能性があるので、導入の価値はあるでしょう。


ただし年々値上がり傾向にある印象です。


▼参考動画




オススメのソロストリングス音源⑦:Best Service / Chris Hein Solo Strings Complete

BEST SERVICE CHRIS HEIN SOLO STRINGS COMPLETE

番外編として大編成や中規模でもない、ソロストリングス音源のご紹介です。様々なソロ音源が存在しますが、「Chris Hein」のソロシリーズがオススメです。


アタック感にかなりリアリティを感じます。音が伸び切った瞬間はバーチャル感を感じますが、少人数編成の曲作りでは活躍してくれるでしょう。


規模の大きめのチープなストリングス音源に、この「Chris Hein」の音を重ねてみると、程よいリアルなサウンドに近づくので試してみてください。




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