作曲と編曲(アレンジ)の違いとは?初心者にも分かりやすく解説
- 森谷 貴晴

- 6 日前
- 読了時間: 7分
更新日:3 日前

今回はDTMにおける「歌ものの作曲と編曲(アレンジ)の違いがよく分からない」という方に向けた内容です。
音楽制作に興味を持ち始めた方や、DTMを始めたばかりの方の中には、
作曲と編曲は何が違うの?
メロディを作れば作曲になるの?
伴奏や打ち込みはどこから編曲?
自分は何を勉強すればよいのか分からない
と感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、作曲と編曲は関係が深いため、最初のうちは違いが分かりにくいこともあります。
そこで今回は、DTMにおける作曲と編曲の違いについて、できるだけ分かりやすく整理してみます。
▼作曲とは何か

作曲とは、曲の核となる部分を作ることです。
例えば、
メロディを考える
コード進行を考える
曲の基本的な流れを作る
といった作業は、作曲にあたることが多いです。
とてもシンプルに言えば、「この曲はどんな曲なのか」を形にしていく作業が作曲です。
鼻歌でメロディを作ったり、ピアノやギターでコードを付けたりする段階でも、すでに作曲の一部と言えます。
もちろんジャンルや作曲者によっては作り方が異なりますが、まずは曲の中心になるアイデアを作ることが、作曲の大きな役割です。
▼編曲(アレンジ)とは何か

DTMにおける編曲とは、作った曲をどのように聴かせるかを整えていく作業です。
例えば、
どんな楽器を使うか
どのようなリズムにするか
テンポをどうするか
伴奏をどう作るか
どんな雰囲気に仕上げるか
といった内容は、編曲に関わることが多いです。
同じメロディやコード進行でも、バラードやロック、またはダンスミュージックにするのかで、聴こえ方は大きく変わります。
作曲者と編曲者(アレンジャー)が異なる場合、作曲家が選んだコードをアレンジャーは変更する場合があります。
つまり編曲は、作曲で生まれた曲の魅力を、より具体的な音として形にしていく作業と言えます。
▼作曲と編曲の違い

DTMにおける作曲と編曲の違いをシンプルに言うと、作曲は「曲の土台を作ること」、編曲は「その曲をどう聴かせるかを整えること」です。
例えば、メロディーとコードだけの状態では、まだ曲の骨組みに近いことがあります。
そこにドラムやベース、ピアノ、ギター、シンセなどを加え、曲全体の雰囲気や展開を作っていくと、編曲の要素が強くなります。
もちろん、実際の音楽制作ではこの2つがはっきり分かれていないこともあります。
作曲をしながら編曲のアイデアが浮かぶこともありますし、編曲を進める中でメロディや構成を見直すこともあります。
この役割の違いを意識しておくと、自分が今どの作業をしているのか整理しやすくなります。
【商業音楽の世界を見渡してみると...?!】
まだDTMが普及してない頃は、簡単なデモテープを作ってメロディーを考える作曲家と、専門職としてアレンジャーがいたと聞いています。
例外としては、映画やドラマ等のBGMを作る作曲家の場合は、編曲も一緒に行なっているケースが多いです。
現代では作曲や編曲に限らず、ミックスもやる場面があると思うので、1人のクリエイターの作業負担が多い時代になってしまいました。
▼DTMでは編曲の力もとても大切です

昨今のDTMでは、自分で打ち込みや伴奏制作を行うことが多いため、編曲の力がとても重要になります。
例えば、
ドラムパターンをどうするか
ベースをどう動かすか
コードをどんな音色で鳴らすか
どこで盛り上げて、どこで引くか
といったことを考える必要があります。
つまり、メロディやコードを作れるだけではなく、それをどう形にしていくかも作品の完成度に大きく関わります。
特にDTM初心者の方は、「作曲はできているつもりだけれど、何か物足りない」と感じることがあります。その場合、実は作曲力だけでなく、編曲の視点が必要になっていることも少なくありません。
実際、Next Lead Music Schoolにも「作曲はできるけど編曲ができない」という方が定期的にいらっしゃいます。デモ音源を聴かせていただくと、なんとなく形にはなっているが「選んでいるコードがイマイチ」といったケースや、「ドラムやストリングスという話の前に、そもそもメロディーと伴奏のキーが違う事に気が付いていない」といったケースもあります。
▼両方できると作品が完成しやすくなります

作曲と編曲は別の役割ですが、両方の考え方を少しずつ身につけていくことで、作品は完成しやすくなります。
例えば、良いメロディができても、編曲がうまくまとまらなければ、曲として物足りなく感じることがあります。逆に、編曲のアイデアが豊富でも、曲の核が弱いと印象に残りにくいことがあります。
そのため、作曲と編曲はどちらか一方だけではなく、少しずつ両方を理解していくことが大切です。
私は作曲の段階で編曲をある程度想像できるので、メロディーとコード作りに時間を使っています。意外と手を動かしてる時間より考えている時間の方が多いかもしれません。
最近は作編曲という形で1人の音楽作家が2つの役割を担うことが当たり前になりました。
作曲コンペでも自身で編曲を行うことが多いため、編曲力が必要になることが多いでしょう。
私の知人で、リリースされた自身の楽曲のクオリティがイマイチだったいう話を聞いた事があります。
これは編曲を他のクリエイターが担当した際に、自身が作ったデモよりクオリティが落ちたように感じたということでしょう。作曲と編曲をセットで採用してもらうつもりで作ったのに、採用されたのは結果的に作曲(メロディー)のみでした。
▼初心者はどちらから学ぶべきか

これは、何をしたいのかによって変わります。
例えば、
メロディやコードから作れるようになりたい
とにかくオリジナル曲を書けるようになりたい
曲の仕組みを理解したい
という方は、まず作曲寄りの考え方を学ぶと進めやすいです。
一方で、
伴奏を作れるようになりたい
打ち込みを覚えたい
曲全体を華やかにしたい
自分の曲をそれらしく仕上げたい
という方は、編曲寄りの視点を学ぶことが大切です。
ただし現代ではDTMで曲を作るため、どちらか一方だけを完全に切り離して学ぶことは難しい場合もあります。
大切なのは、「自分が今どこで悩んでいるのか」を整理することです。
▼自分に必要なのが分からない場合はどうするか

初心者の方の中には、自分は作曲で止まっているのか?、編曲で止まっているのか?といったように自分でもよく分からないという方も多いです。
実際には「メロディは浮かぶけれど伴奏が作れない」、「伴奏は作れるけれど曲としてまとまらない」、「コードは分からないけれど雰囲気のある音は作りたい」といったように、悩み方も人それぞれです。
まずは、「曲の核を作るところで悩んでいるのか」、「その曲を形にするところで悩んでいるのか」を意識するだけでも、学ぶ方向が見えやすくなります。
▼一人で難しい場合は、レッスンも選択肢です

独学では、作曲と編曲の違いが曖昧なまま進んでしまうこともあります。
その結果「自分は何を勉強すればよいのか分からない」、「作曲のつもりが編曲で止まっていた」、「編曲の前に作曲の整理が必要だった」といったことも起こりやすいです。
Next Lead Music Schoolでは、こうした悩みに合わせて、マンツーマンで課題を整理しながらレッスンを進めることが可能です。
また、生徒同士による楽曲制作コラボや、オフィス&店舗BGM企画、ビートde朗読、FMラジオでの楽曲披露といった企画も用意しているため、レッスン以外でも実践的に経験を積める場があります。
▼まとめ
作曲と編曲の違いをシンプルに言うと、作曲は「曲の土台を作ること」で、編曲は「その曲をどう聴かせるか」を整えることです。
どちらも音楽制作ではとても大切な要素であり、特にDTMでは両方の考え方が関わってくることが多いです。
最初のうちは違いが分かりにくくても問題ありません。大切なのは、自分が今どの部分で悩んでいるのかを少しずつ整理していくことです。







