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【お悩み相談】ミックスした音源が良くならない

  • 執筆者の写真: 森谷 貴晴
    森谷 貴晴
  • 4月19日
  • 読了時間: 6分
Recording Studio

こんにちは!作曲編曲ミキシングのオンラインレッスンを提供している、Next Lead Music Schoolの森谷です。


本日は、「ミックスが思うようにうまくいかない」と感じている方に向けた内容です。

自作曲のパラデータを使ってミックスに挑戦している方はもちろん、ボーカルとカラオケ音源を使った「歌ってみた」に取り組んでいる方にも向けてお話ししたいと思います。


今回は少し独特な表現も交えながらお話ししますので、軽い気持ちでご覧ください。


1.これまでの傾向

DTM Equipments
若かりしき頃にミックスした曲のプロジェクトデータ。私も迷走していた時がありました。

これまで多くの生徒さんとお話しする中で、1人で作曲やミックスに黙々と取り組んでいるだけでは、なかなか気づきにくい傾向がいくつも見えてきました。


▼リファレンスの確認

DTM Equipments

まず、参考にしている曲やミックスのリファレンスがあるかを伺うと、「商業作品のような音」「ProToolsを通ったであろうサウンド」というケースが多いです。


その旨を伝えると、「買い替えるのはちょっと...」「Logicで進めたい」といった話になります。決していじめたいのではなく、既にレッスンは始まっているのです。


▼プラグインの多用

Plugins

EQやコンプを多用しすぎて、かえって迷子になっているケースもよくあります。


私たちは、ミキシングを料理に例えることがあります。

たとえば卵かけご飯が食べたいのに、「ケチャップ」「塩」「ごま油」「マヨネーズ」などを次々に足していった結果、何を食べているのか分からない味になってしまう。そんな状態に近いです。


卵かけご飯を食べたいなら、本当に必要な調味料だけで十分かもしれません。場合によっては、何も足さない方が良いこともあるでしょう。


ミキシングもそれに近い部分があります。


本当にプラグインを多用する必要がありますか?プラグインを外した方が良い音だったりしませんか?


レッスンを進めていく上でも、無闇に味付けされている状態だとアドバイスしにくいです。

一緒に変化を感じながら挑戦していきましょう!


大切なのは、その時々の音の状態を判断しながら作業していくことです。

私たちは、こうした判断力を含めて「サウンドリテラシー」と捉えています。



2.アレンジや録り音を見直す

MIDI Notes

ミキシングのレッスンを希望される方には、ご自身が実際に取り組んでいるプロジェクトを使って進めることが多いです。


その際、エフェクトだけでなく、パンニングやフェーダーバランスを一度基に戻していただくケースがあります。あらためてデータ全体を見直す良い機会になるからです。


実際には、ミックス以前の段階に原因があることも少なくありません。

たとえば、ボーカルのテイクに課題がある、ギターやベースのエディットが甘い、アレンジ自体に無理があって音が濁っている、といったケースです。


こうした点をどこまで踏み込んでアドバイスするかは難しいところですが、せっかく見直す機会があるなら、根本から整理していくことが大切だと考えています。


今回一例としてドラムについてご紹介します。


▼ドラム音源のマイキング

Superior Drummer
生徒さんの間でも人気の「Superior Drummer」

ドラムの演奏経験が無い場合はピンとこない可能性がありますが、DAWの内蔵音源でドラムを済ませてしまうと、リファレンスから遠のいてしまうケースがあります。

何故ならリファレンス曲は課金したドラム音源を使っていたり、レコーディングスタジオで録音していたりするからです。


そもそもドラムは複数のマイクで録音して1つの楽器として扱うことが多いです。

「Kick In」「Kick Out」「Snare Top」「Snare Bottom」「OH」「Room(Ambi)」等...といったように、複数のマイクを調整できるドラム音源をお使いでしょうか?


DAW内蔵音源をお使いの場合、まずはドラム音源やベース音源から見直してみると良いでしょう。



3.オーディオインターフェースやモニター環境の見直し

Recording Studio
プライベートスタジオ

ミックスの話になると、オーディオインターフェースやモニターヘッドホン、モニタースピーカーといった「道具」を買い替えるべきか、という相談もよく出てきます。


ただ、これらはあくまで音を判断するためのツールです。

私はオーディオインターフェースやモニターヘッドホンを、車に例えることがあります。


フロントガラスが曇っている車で高速道路を走るのは怖いですよね。

近年は安価でも優れた機材が増えていますが、そもそも自分の環境が“曇ったフロントガラス”のような状態になっていることに気づいていないケースもあるように感じます。


その状態で、感覚だけを頼りに細かいミックス判断を進めていくのは、かなり不安定です。

曇ったフロントガラスのまま高速道路を150kmで走るような、少し怖い世界線に近いかもしれません。


私自身も、大学卒業のタイミングで中古の十数万円クラスのオーディオインターフェースに買い替えた際、大きな衝撃を受けた経験があります。音の隙間や奥行きなど、それまで聞こえていなかったものが急に分かるようになったのです。


現在は4~5万円程度でもかなり優秀な製品が増えました。

小学生の頃から作曲を始めている生徒さんがいるのも、こうした手の届きやすい価格帯で良い機材が手に入る時代になった恩恵を感じます。正直、羨ましいです。



4.電源やケーブル周りの見直し

Composer

ミキシングのオンラインレッスンを希望される方に、なるべくお伝えしているのが、電源やケーブル周りを見直すことです。


EQやコンプといったエフェクトの使い方を学びに来ているのに、いきなり「電源」の話が出てくるので、「ちょっと変わったアドバイスだな」と感じる方もいるかもしれません。


ただ、環境によってはこうした周辺部分を整えることで、音の見え方や判断のしやすさが変わることがあります。

むやみにプラグインを買い足すより、結果的に費用対効果の高い見直しにつながる場合もあります。


もちろん、すべての環境で明確な変化が出るとは限りませんし、機材の構成によっては外部電源ケーブルなどを変更できない製品もあります。

そのため、何でもかんでも買い替えるというより、まずは今の接続環境を丁寧に確認することが大切です。


最初の一歩としては、家電量販店で買った安価な延長コードを多用しすぎないこと、そしてPCの電源はできるだけ壁のコンセントから安定して取ることなど、基本的な見直しから始めるのがよいと考えています。



音楽制作の現場では?

Recording Studio
生徒同士による楽曲制作コラボの様子

私が編曲家としてミックスチェックをしにスタジオに行った際、エンジニアのプロジェクトデータを覗くことが多いです。共通して言えること、アレンジがそれなりに出来ていれば余計な手を加えていません。


皆さんが想像されているより、インサートしてあるプラグインの数は少ないです。


これは卵かけご飯の例で言うと、醤油を少し足した状態と考えています。


ミックスがうまくいかない時、多くの方はEQやコンプの使い方ばかりに意識が向きがちです。しかし実際には、リファレンスの捉え方、アレンジや録り音、モニター環境など、ミックス以前や周辺環境に原因があるケースも少なくありません。


だからこそ、ただプラグインを増やすのではなく、「今何が問題なのか」を整理しながら進めることが大切です。Next Lead Music Schoolでは、こうした視点も含めて、実際のプロジェクトを見ながら一緒に確認していきます。



Next Lead Music Schoolのメンバーシップは?


Next Lead Music Schoolではミキシングのオンラインレッスンに限らず、メンバーシップにも力を入れています。受講生は「オフィス&店舗BGM企画」や「生徒同士による楽曲制作コラボ」、「独りオーケストラ」といった企画に参加可能です。


興味がある方は是非1度お問合せください!


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