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初心者がやりがちなミックス時の失敗3選とその回避法

  • 執筆者の写真: 中川雄太
    中川雄太
  • 3月4日
  • 読了時間: 6分

こんにちは!ミキシングやマスタリングのオンラインレッスンを提供している、Next Lead Music School講師の中川です。


今回はDTM初心者がやりがちなミックス時の失敗3選とその回避法を紹介していきます。


ミックス自体に明確な正解が無いもので、作業が進むにつれ答えがわからなくなるのは実は慣れている人間にも「あるある」な事だったりします。


そこで実際に生徒様から多く寄せられる相談と私自身が経験した事を含めて解説していきますので、もし思い当たる項目があれば参考にしてみてください。


※ここで解説するミックスは主に「歌ってみた」などのミックスです。


事例①:EQをブーストし過ぎる

何と言ってもまずはボーカルのEQ処理です。

ここではピッチやタイミングのエディットは終えているものとします。

ほとんどの方はボーカルにEQ処理を施していると思いますが、EQの値が定まらずに欲しい帯域をどんどん足して不自然な仕上がりになっていませんでしょうか?


ブーストしすぎたEQ
欲しい帯域にどんどん足すと…?


おすすめのEQの使い方として、不要な帯域をカットしていく方向で進めたほうが自然に仕上がりやすかったりします。

(もちろんカットし過ぎにも注意です)


足し算よりも、引き算的な考え方で作業してみましょう!


帯域カットしたEQ
不要な帯域はカット!

うまくまとまらない場合はEQの種類自体を変えてみるのもオススメで、俗にいう「パルテックタイプ」で、より積極的に音作りを狙っていくことも可能です。


WAVES / PuigTec EQs


ボーカルの素材は「音域」や「録音環境」など様々な要素で処理の方法が異なります。

よく巷の解説で「〜Hzは○○の音域」など参考として書かれているのを目にしますが、初めはそれらを参考にしつつも、今扱っている音を分析してベストな道を探しましょう!


▼オススメEQ

FabFilter / Pro-Q4


WAVES / API 550



事例②:コンプレッサーの使い方がよくわからない!

本当によくあるのが「コンプについてよくわからないから教えて欲しい」という声です。

私もDTMを始めた頃は全く理解せずに使っていました・・・

とりあえずトラックにコンプをインサートしたのはいいが、「音変わってるのかな?」といった感想を持った方がほとんどだと思います。


なんせ操作するツマミが多いわ英語もよくわからんしで苦手意識を持つ方が多いようです。

コンプの機能やツマミについての詳細な使い方はレッスンでやっておりますので、ここではコンプについての向き合い方や考え方を書いていこうと思います。


コンプレッサーの使い方

まずあるあるなのが、コンプは1個じゃ足りないことが多いです。

ボーカルトラックにコンプを1つ差して終了しているパターンをよく見かけますが、


例)ボーカルのトラックに2個、パラレルで3個、バスで1個、マスターで1個

これだけで7個使ってますね。(あくまで例ですので少なかったり、多かったりもします)


とはいえコンプのかけ過ぎによる不自然な圧縮は絶対に避けたいので、基本的な使い方を覚えてしっかり整えて仕上げましょう!


いろいろなコンプ

そしてコンプ自体の種類にも色々あり

  • FET

  • Opt

  • VCA

  • 真空管

  • デジタル

  • マルチバンドetc・・・


はじめは何が何だかですが、それぞれの特性を覚えて考えながら使用することで、ブラッシュアップした仕上がりになることが多くなると思います!


音量の補正として使うこともあれば、音圧のコントロールや音域ごとの音量までも調整できちゃうのがコンプレッサーの面白いところでもあります。

苦手に感じるのは最初だけで、コツをつかめば基本的な操作はどのコンプもほぼ同じです。


ぜひコンプの色々な使い方をトライしてみましょう!


▼オススメCOMP

WAVES / CLA-76


WAVES / LA-2A


WAVES / PuigChild Compressor


WAVES / SSL G-Master Buss Compressor

WAVES / Renaissance VOX



事例③:カラオケ音源をそのまま使う

これに関しては音源を取り寄せた時点でどのような処理が音源に施されているかで違ってくるのですが、そのまま使用することにより以下のような問題が起きる可能性があります


・ボーカルが埋もれてしまう

・カラオケの音圧が物足りないように感じる

・音圧を上げていくとすぐに音割れする


ざっくり説明しますと、「ゲインステージング」「MS処理」「ダイナミックEQ」「マルチバンドコンプ」「マスタリングコンプ」などで解決できたりします。

もちろん上記の処理すればいいというものではないので、具体的な例を出してみます。


例えば、歌ってみたミックスの場合においてだとカラオケ音源はほとんどの場合、2mix(ステレオになっている1つの音源データ)で入手することが多いかと思いますが、配布先で既に「音量・音圧調整」などの処理が行われているパターンがあります。


この場合そのままプラグインに突っ込むと音割れ必死ですので、使用するプラグインエフェクトの適正な入力ゲインに調整してあげる必要があります。(ゲインステージング)


他にも、Mid成分とSide成分の調整をする(厳密にいうと少し違うのですが割愛します)

「M/S処理」を音源に施すことにより、音源とボーカルのバランスを決める。


などなどカラオケ音源の素材によってどのような処理をするかは、ケースバイケースで考えていかねばなりません。なかなか難しいことなのですが、色々試して自分の手法を生み出していきましょう!


▼オススメプラグイン

WAVES / Center


Plugin Alliance / Brainworx bx_digital V3


Waves / C4 Multiband Compressor


Plugin Alliance / ShadowHills Mastering Compressor


Plugin Alliance / Manley Massive Passive



【最後に】

今回テーマをかなり絞ったので書き切れなかった事が山ほどあります。

なので今後もミックスで役に立ちそうな内容を投稿していく予定です。


ミックスという地道な作業を可能な限り「楽しく」&「効率良く」していく為には

たくさんのTips(コツ)が存在します。

少しでも解決の糸口を見つけられるようにアドバイスが出来ていれば幸いです。


普段のレッスンでは基本的なカリキュラムがありつつも、生徒の皆様それぞれの状況において微妙に進め方を変えたりしています。(皆様使用するDAWとプラグインが違いますので)


ご自身にとって理想の音へ仕上げる為、失敗を重ねつつ学んでいただければと思います。

そして私自身が1人1人の音へ真摯に向き合っていく事を心がけていきます。


最後まで読んでいただきありがとうございます!


【Next Lead Music Schoolのメンバーシップはスキル向上に直結?!】

生徒コラボで実施したボーカルレコーディングの様子
生徒コラボで実施したボーカルレコーディングの様子

Next Lead Music Schoolでは生徒同士による楽曲制作コラボBGMアルバム制作等のメンバーシップを取り揃えています!


オリジナル曲を作ることが多いので、学んだミキシングスキルを活かす場があるのが魅力の1つです。ユニークな企画に参加して自身の音楽キャリアの1歩を歩みましょう!


女の子

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